省エネ&防犯システムの専門プロ集団である「株式会社インテック(以下、インテック)」は、時代の流れを掴んだソリューションを提供し、お客様の経費削減&防犯強化を実現している。
企業の成長を多方面から支援しており、エネルギー分野では、電気設備と電気料金のコンサルティングを実施し、コスト削減と最適利用を支援。
コンビニエンスストア等への防犯カメラの販売設置も手掛け、施設の安全性を強化している。また、エアコン、複合機、UTM等の販売を通じてコスト削減とともにオフィス環境の向上を提供し、幅広い分野でお客様企業を支える事業を展開している。
インテックは全国9000社以上のお客様基盤を持ち、技術革新とお客様のニーズに応じたカスタマイズソリューションを通じて、企業の成長と持続可能な社会の実現に貢献している。
今回、鈴木取締役、管理部係長の佐藤利弘氏から
「カンタンマップ」を導入してからの業務についてお話を伺った。
■訪問順序の難題・手作業による移動ルート最適化が重要課題だった
インテックが創業した20年前は、紙の地図を使ってお客様の住所を調べてから訪問していた。
車にカーナビが普及してからは、お客様の住所をカーナビに入力し訪問するようになる。
しかし、事前に訪問順を決めるものの、多くのお客様を効率よく訪問するための経由地点を設定するのは難しく、一軒ごとに次の訪問先をカーナビに入力していた。
「訪問の効率化は常に重要な課題でした」と佐藤氏は振り返る。
お客様の住所を実際の地図で確認すると、訪問日は異なるものの近隣のお客様が多く、無駄な移動が多かったのだ。
訪問先が少なかった初期は対応できたが、現在では9000件以上のお客様を抱え、効率的な訪問が一層重要となっていた。
「当社では、すべてのお客様に年1回の無料点検を提供していますが、さらにオプションの保守サービスに加入されたお客様には年2回の訪問を行っています。
訪問の効率化を図り、訪問ルートの最適化を行うことは、お客様の環境の変化・課題解決に即時対応するという当社のアフターサービスの向上に欠かせないことでした」と鈴木氏は語る。
インテックは2020年3月に「カンタンマップ」を導入。
サイボウズ株式会社が提供する業務アプリkintone(キントーン)との連携により、地域ごとにお客様を絞り込む。
さらに、「カンタンマッププラグイン」の「Googleマップルート検索オプション」によってお客様の場所をGoogleマップ上に表示しルート検索する。
これにより、カーナビに住所入力する手間が省け訪問効率が大きく向上した。
■件数が多くても訪問ルートが一目瞭然に!色分けで効率化、訪問先の無駄を削減
「お客様をピンで色分けすることで、最適なルートが一目で分かりやすくなり、訪問順序の効率化につながった」と佐藤氏。
実際に佐藤氏が「カンタンマップ」の画面を見ながら活用方法を解説してくれた。「例えば、静岡県浜松市での絞り込みでは、このように紫が有料保守点検、緑が年1回の無料点検を示しています。訪問先が一目で分かるので、訪問効率が大幅に向上しました」と高く評価いただいた。お客様が集中するのが大きな市であっても「どう回ったら効率がいいのか」が一目瞭然で分かるようになったという。
「カンタンマップ」を導入したことで、「Googleマップルート検索オプション」をカーナビ代わりに使用するようになった。スマホで「カンタンマップ」を開けば、訪問先をボタンひとつで表示することができるので、次の訪問先をカーナビへ手入力していた手間が省け、最新の道路情報にも対応できるようになったのだ。
「これだとポチッとするだけで表示されるので、ものすごく楽ですね。入力作業が減りました。また、カーナビだと情報を更新しないといけない。でもGoogleマップなら勝手にやってくれます。これは本当に助かりました。新しい営業車を導入の際にはカーナビがいらなくなったし、約50台ある営業車のカーナビの更新もしなくて良くなったのは大きい」と佐藤氏。
■お客様情報を地図で可視化することで営業強化と効率化が両立
他にも、kintone(キントーン)との連動により、訪問先情報が一元化され、訪問後は速やかに情報を追加入力できることもアフターサービスにおいて非常に役立っているとのこと。お客様との過去のやり取りや営業情報だけでなく、経営者情報も全て保存されており、「カンタンマップ」からすぐにアクセスできる。
「保存された情報は訪問時の会話に役立ち、お客様に必要な提案ができるだけでなく、信頼関係を構築するのに非常に大きな手助けとなっています」と鈴木氏は語る。
例えば、「過去に補助金に関する相談を受けたお客様」だけを絞り込んで、その情報だけを抽出。これにより新たな補助金が発表された際、すぐに情報提供し、最適なご提案ができる。
新規のお客様に対しても、周辺の他のお客様の実績を地図上で示すことで、信頼を得やすくなっている。例えば、大阪市内での実績を示し、同地域の他のお客様の状況やコスト削減の成果を見せることで、新規のお客様への説得力が増すのだそうだ。
「ピンの立った地図を見せるだけでお客様の反応が違う。これは強いですね」と佐藤氏。
さらに、訪問先からの情報更新もスムーズであるため、スマホを使っての入力や詳細情報の編集が簡単に行え、情報はすぐに事業所アプリに反映される。情報の共有が迅速かつ正確に行えるようになったことで業務効率も上がり、社員から業務への意見やアイデアが会議で活発に上がるようになった。
「継続的な質の高いアフターサービスで『お客様と一生のお付き合い』させていただく」をブランドプロミスに掲げているインテック。飛び込み営業やテレアポを行わず、100%紹介で顧客を拡げている。
ご紹介件数が一定数に達した地域に、紹介されたお客様の住所をまとめて「カンタンマップ」上に表示し訪問することで、さらに効率的な営業活動ができるのではないかと期待を寄せている。
「今、サービス専門のカスタマーサービス部隊と営業部隊の連携を強化し、アポイントが漏れないようにアプリ上で訪問の確認を行い、訪問先を管理しようとしています。
カスタマーサービス部隊が取ったアポを営業部隊に引き継ぎ、訪問先をピンで表示することで、訪問忘れを防ぐのです。
他にも『カンタンマップ』は営業の訪問先の絞り込みにも、もっと活用できると思っています」と鈴木氏。
アフターサービスである点検メインの業務から、さらに効率的な営業活動へと活用し、お客様の特性や過去の購入履歴を基に訪問先を絞り込むことで、適切なタイミングでの訪問を行っていく予定だと言う。
例えば、過去に商材を販売したお客様に対し、その商材の更新推奨時期のタイミングで訪問するなどだ。
「今後、やりたいと思っていることがある」と言う。それは、営業車と連携して、急な問い合わせにも迅速に対応できる仕組みだ。
「営業車にはドライブレコーダーと位置情報システムが装備されているので、それと連携させれば最も近い営業車が駆けつけることができ、効率的な対応が可能になるのではないか」。
この仕組みが完成すれば、お客様サービスの向上とともに、日報への自動連携や対応漏れの確認なども容易になり、業務の効率化と透明性も向上するだろう。
このように「カンタンマップ」と連携したkintone(キントーン)などのシステムを活用し、営業活動の強化とさらなる効率化を図っていく。
今後もお客様の満足度を上げていくための業務効率化と、アフターフォローの徹底を目指し、さらなる発展を遂げることが期待される。